3歳よりピアノ、10歳から楽典を学ぶ。11歳の時に三善晃（当時、桐朋学園学長）審査委員長のピアノコンクールで1位受賞。都立国立高校進学。大学時代に即興演奏、ミニマルミュージックに影響を受ける。1987年上智大学卒業後、日本初の女性総合専門職としてセゾン文化（文化・メディアスタッフ）として就職→音楽を希望したものの、映画事業（シネセゾン仕入部）。その後、ＮＹヤマハ「ピアノの本」編集部、せたがや文化財団（世田谷パブリックシアター）、まちだ市民大学企画、執筆等の仕事と並行して、2001年神楽坂BEN-TEN　Records設立。自作曲CD『青い花』（ピアノ：ササマユウコ、尺八：坂田梁山）が邦楽ジャーナル2001年1位となり、その後５枚のCD作品を発表。2007年よりN,Y. The Orchard社（2019年からSＯNＹMusic傘下）からオファーがあり個人契約。現在もN.Y.よりYuko Sasama名義で72ヵ国で配信中。収益は3.11以降「音楽、サウンドスケープ、社会福祉」の道筋をたどる芸術教育デザイン室CONNECT／コネクトの活動資金にあてている。

2023年現在　アートミーツケア学会（理事）、日本音楽教育学会、日本音楽即興学会、JASRC信託会員、MPN会員

【お願い】映像や映画でササマユウコ作品の使用をご希望の方は、メールにて直接お問合せください。現在、全作品をJASRACに管理委託していますので、使用料は協会規定を超えることはありません。ただし商用利用に関しましては事前承諾が必要ですので、必ずご連絡くださいますようお願いいたします。

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全作品のシリーズタイトルPeace and Quiet（平和と静寂）とは・・ジョン・ケージの著書『サイレンス』（1996）の中に登場しますが、ここではPeaceとPieace（作品）にかけた「静けさ」として使われています。一方ケージの影響を受けサウンドスケープを提唱したR.M.シェーファーも著書『世界の調律　The　Tuning of the World』の中でこの言葉に触れ、世界中に存在する言葉として紹介しています。英語の辞書を引くとPeace and Quietは「嵐の前／後の静けさ」と説明されているものもあり、一種独特の雰囲気（意味をもった）静けさを指すことがわかります。日本の音文化では芭蕉が蝉の声に感じた静けさも入るかもしれません。私がこの言葉に出会った頃はミニマルなピアノの旋律の繰り返しに魅了されていました。ちょうど世の中はデジタル機器の台頭が目覚ましく、複雑になったオンガクが身体感覚から離れていくような時代でした。けれども私は子どもの頃のピアノ練習前に「でたらめに」シンプルなフレーズを繰り返していると「心の中の静かな場所」に気づけること、その時の感覚を取り戻しているような時間を過ごしていました。20年前に発表された一連のシリーズがすぐに音楽療法の専門チャンネルや病院、NHK『日曜美術館』等で使用されるようになった理由は、作者の深層心理と関係があるのかもしれません。

※CDジャーナル誌のレビューはこちら→。

2019年からThe Orchard社（Sony Music）配信の全曲（Yuko Sasama　Topicチャンネル）が国内でも視聴できるようになりました。YukoSasamaでご視聴ください。