UNTIL 2011.3.11

ピアノを媒体に内と外をつなぐ。


Biography

CDはすべて「無修正・アナログ録音」で制作しました。「ライブ録音」というよりは、映画で言う「ロングショット(長回し)」の手法です。もちろん再生可能な作品として世に出すわけですから「録り直し」はしています。2000年からロングセラーとなっている最初の作品『青い花』については、半年かかった録音後にすべてを撮り直し、結局、完成までに2年かかりました。邦楽器と西洋楽器の共演は当時はまだ前例が少なく、現場も試行錯誤の連続でした。ジャズでもない、フュージョンでも現代音楽でもない。流通上は、後に登場する「ヒーリング」にカテゴライズされますが、本当はどこにも所属しない音楽を目指していたと思います。

一度「音楽の時間」が始まったら走りぬく。それだけが約束事でした。コンサートと違って、録音は数分が永遠に感じられることもありました。「共通認識」のために楽譜は準備しましたが、ピアノに至っては即興で弾いている作品も多いです。楽譜を再現するクラシック(古典)ではありませんし、「楽譜の体裁を整える=作曲」ではないと思えたからです。

その時間に確かに生きた演奏者たちの「時間」。それを「音楽」と呼びたいと思いました。当時の音楽は「打ち込み」全盛時代でしたので、「音楽とは生きること」だと実感したかった。ですからCDという「モノ」に閉じ込められた瞬間、自分の音楽は「過去」の時間になって私の手を離れていきます。そして誰かの時間の中であらたな生命を吹き込まれていく。そのことが不思議でもありました。

2016年現在、録音作品をつくる気持ちはありません。たださまざまな「即興の現場」で生まれる「芸術の瞬間」は、どこかで記録しておきたいと思っています。(2016.Jun ササマユウコ)



You Tube




Concert

 

「生きものの音」コンサート

@白州

出演:真砂秀朗、ササマユウコ、等々力政彦、伊藤公朗、吉見征樹、トンデライ・ティリコティ




生きものの音』以外の作品はN.YのOrchard社より世界配信され、2007年から現在に至るまで世界各国で聴かれています。また国内でもNHKやドキュメンタリー、衛星ラジオミュージックバード、音楽療法等で使用されています。 

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