静かな音風景のワークショップです

 はじめに

 音楽とは何か、何がオンガクか?|2011年の東日本大震災以降、ずっとそのことを考えています。音をだすこと、音楽を奏でること。音楽家にとって「当たり前」と思っていたことを、いちど疑ってみる。音を出すことを止めて、世界に「耳をひらく/耳をすます」ことに集中する。何がきこえ、みえてくるのか。耳の中を空っぽにして、世界との関わり直しが必要だと思いました。

 この考え方は、カナダの作曲家M・シェーファーが40年前に提示した「サウンドスケープ論」といいます。音楽教育はもちろん、環境学やコミュニケーション等さまざまな捉え方のできる「考え方」ですが、震災後に弘前大学大学院今田匡彦研究室に籍を置いた経緯から(2011~2013)、自ら「耳の哲学」と名付け、日々の暮らしや生きることを「オンガク」として受けとめ考察・実践しています。その活動拠点として、2014年に設立したのが芸術教育デザイン室CONNECT/コネクトです。ここでは主に音楽以外のアーティストや大学・研究者と協働しています。

脱構築―平均律を解体する
脱構築―平均律を解体する

 

耳の哲学とは|サウンドスケープ論は「感性」と「知性」の調和を大切にしています。音楽(オト)と哲学(コトバ)の両面から内(ウチ)と外(ソト)を感じ、考えること。そのためには、自分の経験を言葉や音に変え、誰かに伝え、自分と違う世界を知る、対話の場が大切です。全身を耳にして、言語・非言語の世界をつなぐ「間 あわい」を体験していきます。

 

ワークショップの目的|まず「サウンドスケープ」という「考え方」を身体を通して感じていきます。「耳の哲学」は、アタマ|ココロ|カラダをつなぎ、そこから柔らかな「内と外の関係性」を手に入れます。通常の音楽系ワークショップと大きく違うのは、音や声は無理せず小さくても大丈夫、内側からオンガクが生まれるような静かな雰囲気を大切にします。

※参加対象(赤ちゃんと大人~子どもだけ~おとなだけ等)どなたでも体験頂けます。使用する言葉、ワークショップの難易度は臨機応変に対応いたします。
※音の散歩(屋外活動・サウンドウォーク)やレクチャーのみも可能です。

NPO法人らいぶらいぶ主催「ベビーフェスタ」にて「耳のおはなし」
NPO法人らいぶらいぶ主催「ベビーフェスタ」にて「耳のおはなし」

こんな方におすすめします。
①大きな音やオンガクそのものが苦手な方

楽器練習をはじめる前の段階、まず「音をきく」楽しさを体験したいお子様/親子の方

③即興演奏に必要な「非言語コミュニケーションの力」を培いたい方

芸術系(音楽、美術、演劇、ダンス等)、または哲学、医療(音楽療法)・福祉、教育系大学の教員や学生の方。
⑤自治体やNPO団体の指導員研修など

 

※年齢、性別、国籍は関係ありません。音楽経験や知識も問いません。

※聴覚障害、視覚障害の方も誠意をもって対応させて頂きます(ご要望に応じて手話通訳あり)。

※日本語/簡単な英語対応可

ワークショップ適性人数|4名~20名程度 ※レクチャー形式はこの限りではありません。1名様でもサウンド・ウォークは可。

 

実施回数|単発/連続いずれも可 (1回2~3時間程度 ※お子様の場合は45分~)

 

案内人|ササマユウコ 

 

実施をお考えの方|場の目的や会場の選び方等、準備段階のプロセスも大切です。講師費用は自治体生涯学習や教育機関等の規定に準じます。個人主催の場合は、会費制/講師謝礼制いずれも対応可能ですのでお気軽にご相談ください。

 

地域|東京以外への出張も可能です(交通費はご負担ください)。

 

お問合せ|芸術教育デザイン室CONNECT/コネクトまで、お気軽にメールでお問合せください。

主な活動 (日々は、こちらで紹介しています)

 ・2011年度 日本音楽教育学会東北地区例会にて ワークショップ「やわらかな耳を手に入れる」

 ・Media 4youth  「音のたから探し(田んぼ編)」生きづらさを抱える皆さんと共に

 ・想像力ワークショップ(東京ガス主催)「音のたから探し(都会編)」(親子対象)

 ・日本音楽教育学会 2012年度大会 (東京音大)にて研究発表

    「内と外をつなぐ柔らかな耳~次世代のサウンド・エデュケーション 課題分析と実践から」ほか。

 ・日本音楽教育学会 2013年度大会(弘前大学)共同企画

    「音のワークショップの未来的考察~つむぎねメソッドが紡ぐサウンドスケープ体験から」

 ・自治体生涯学習(市民大学、子供向けワークショップ企画運営)

 ・教育・福祉・音楽(ホスピス、病院、障がい者・高齢者施設)関連ワークショップ

 ・音楽療法士の研究会「野花の座」合宿ワークショップ

 ・芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト(相模原市立市民・大学交流センター内)代表

(2014.6月~現在に至る)

 ・体奏家・新井英夫ワークショップ(地域作業所カプカプ)音担当

 

◆論文・報告

「音のワークショップの未来的考察~つむぎねメソッドが紡ぐサウンドスケープ体験から」『音楽教育学』第43巻第2号 2013.12日本音楽教育学会 (今井裕子)

「内と外をつなぐ柔らかな耳~音のワークショップ、あるいは気づきのプロセス」(今井裕子)『音楽教育実践ジャーナル』2014.3月発行

「詩の考察/耳の哲学」 JOURNAL 東京迂回路研究③ (ササマユウコ)

  多様性と境界に関する対話と表現の研究所×東京アートポイント計画 2017、3月

◆学会

日本音楽教育学会、アートミーツケア学会、日本音楽即興学会

2011年9月~2013年3月 弘前大学大学院今田匡彦研究室・社会人研究生


 ●参考図書

R.Mシェーファーの本
『世界の調律~サウンドスケープとは何か』鳥越けい子他訳(平凡社 1986)(The Tuning of the World 1977) サウンドスケープ論を提唱。

『サウンド・エデュケーション』(春秋社 1996)サウンドスケープを知るための音楽教師向けテキスト、日本初版

『音さがしの本~リトル・サウンド・エデュケーション』(今田匡彦共著 春秋社 増補版2008) 日本の子ども向けテキスト

 

その他

『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン 初版1964

『グレープフルーツ・ブック』オノ・ヨーコ    『グレープフルーツ・ブック』初版1964

『音楽療法とは何か』若尾裕 


■お問合せ先:芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト内 メール tegami.connect@gmail.com